EMLとは?

コイルガンやレールガンのことをEML(Electro Magnetic Luncher)といいます。今度作ろうと思うのでとりあえず理論編。
まず、コイルガンとレールガンは全く違う物です。しかし、電気の力で弾丸を飛ばすことには代わりありませんけど。

ちょっと前知識ー銃の定義

日本国での銃刀法により、銃とは「金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃(圧縮ガスを使用するものを含む。)をいう。」となっています。つまり、金属性弾丸を発射する機能を有する電気で弾を撃つEMLは銃には含まれない物とします。ただし、あまりにも威力が強すぎるとか、かなりの携行性があるという場合は捕まる可能性もあります。

両者の共通点

前述したとおり電気の力で弾を飛ばすことです。通常はコンデンサなどに電気をため、瞬間的に流すことで一時的な高エネルギーを確保しています。電圧は数百~数十KVです。電流もかなり出る(少なくとも100A)のでさわると死にます。

レールガンとは

導電性の二本のレールの間を弾が通ります。

黄色い矢印の向きに電気が流れます。その時に生まれるローレンツ力とプラズマの圧力(弾の後ろについてる導電性の物が高電流によるジュール熱で高温になってプラズマ化する)で水色の矢印の向きに弾を飛ばします。弾の色を変えたのは、黒色の部分の素材は何でもいいですが灰色の部分は導電性の物でないといけないからです。
・長所
簡単に音速突破
威力抜群
弾は何でもよい
・短所
かなりの高電圧、高電流が必要
砲身が長い必要がある
プラズマの圧力に耐える強い砲身が必要
レールに弾が接するのでレールが痛みやすい

コイルガンとは

コイルによって起こる磁場で金属製の弾を撃ち出します。

SからNにむかっての磁場ができます。つまり、弾がSの所へくるとNへ引きつけられると言うことです。え?Nの所でくっつくのでは?Nの所にきたらコイルの電源を切ればよいのです。
・長所
小型
省エネ
騒音少
多段式にすると速度が出やすい
・短所
単段式なら速度いまいち
コイルの冷却が必要
弾は金属製でなければならない