こんにちわ~。受験戦争ログイン中のtomoで~す。
久しぶりです。っというのも、書くことがないからです。正確に言うと、このラボのポリシーに沿うようなことを最近できてない(そもそもそれが何なのかビミョーなのですけど)からなのですが、何をやっているかというと。
①勉強
とりあえず浪人だけは死んでも嫌
②読書
最近おもしろい本が多い。そして、自分が理解できるくらい成長した
③natureを読む
学校ではなぜかnatureをいれてくれてるので、勉強の気休め&英語の勉強がてらに気になった記事を読んでます。
くらい。とにかく、高三になったら勉強量が増えた。まあ、無理矢理させられるのではなく、なんとなくやらないといけないな~、というプレッシャーに押しやられてのことなので、そこまで苦でもないのですが、、、遊びほうけてた中三が恋しい、、、
ってことは置いといて、
①タイムマシンを作ろう(ポール・デイヴィス)
私はこれを中一のときに読んだのだが、はっきり言ってよく分からなかった。そこで、Steins;Gateもやったことだし、高校生にもなればまた何か発見があるのではと思い、読んでみた。
なるほど、筆者はタイムマシンが思考実験であることを認識しながらも、なかなか現実的な理論を繰り広げている。物理のムズカシイ理論や法則なども極力出さず、だしても図を用いて解説しているので、理解が早く進む。これを読んだからといって、タイムマシンができる!!っと確信を得ることはないが、なかなか思考実験としては楽しめた。ただ、一つ残念なのが、ジョンタイターの言う「可変重力ロックシステム」に相当する話題ついて一言も触れられなかったことだ。
②テレポーテーション 瞬間移動の夢(デヴィッド・ダーリング)
無人島に5冊持って行くなら?と聞かれるとこれが挙がるだろう。まず断っておくと、小説ではない。その名の通り、テレポーテーション、とりわけ量子テレポーテーションについて扱うのだが、物理学・化学・倫理学などグローバルに話題を広げているのがとてもおもしろかった。まず、量子論の話から始まり、テレポートに関する「量子のもつれ」や、暗号化技術、さらには量子コンピューターなど様々なジャンルに話題を展開し、で、どうなの?っとしっかり結論もつけれていた。
難解な概念も多少はあるが、数式なしなので読みやすい。是非とも薦めたい一冊だ。
以上の二冊は中学生でも読める。「科学離れ」とか言われて悔しいだろ?読もうぜ!!
③理系のための人生設計ガイド(坪田一男)
これを読むと理系であることに誇りを持てます。たしかに、ポスドクは大変だよ。でも大学教授という夢は何にも変えれない人生の通過点の一つだなあ、と改めて感じた。どうか、自分が博士課程修了のときに助手のポストが回ってきますように。
④研究人生サバイバルガイド(菊地俊郎)
これを読むと、ポスドクの厳しい風当たりが分かりますが、だからこそ「やったろか」とやる気が出てきます。私も将来「奨学金返さないといけないのに来年はどこで雇ってもらえるのかな~」とか言ってるのだろうか、、、
ではなくて、この二冊は大学生になって読むべきだった。心に刻んでおこう。
⑤世界に勝てる!日本の科学技術(志村幸雄)
これを読むと「日本はすごかった(過去形)」と思えてくる。なるほど、日本人ノーベル賞受賞者が少ないのは、日本は理論ではなく実用を主として研究しているからだというのは納得できる。これから日本はどこへ進んでいくのだろうか。理系研究者を目指している身として、日本はもっと科学技術に力を入れて欲しいが、今の状況はちょっと、、、それにしても、岩崎さんと江崎さんはすごい人だ。
⑥感動する化学(日本化学会)
まず感想、「感動」。日本の化学力がとてもきれいに美しくまとまっていた。これを読んで理学部へ行こうかとも思うほどだ。身近な化学の小ネタから最先端まで幅広く、紹介されていた。また、巻末の有機物表や元素周期表もなかなかの出来で、一家に一冊欲しい一品です。
⑦金属材料の最前線(東北大学金属材料研究所)
金属では東大以上の東北大学金属材料研究所の教授のみなさんが様々なネタをまとめてくれています。なかには東北大学総長の名も。
で、自分は材料に進もうか、電子に進もうか迷ってこれを手に取り、読んでみた。たしかに、「金属」と言うとなにか古くさい感じがする(最近はセラミックが流行なのか?)。しかーし、まだまだ掘るところはたくさんある。金属ガラスおもしろそうだし、磁気材料や触媒材料などなど。これを読めば決まるかと思ったが、磁気材料のセクションで、なかなか電子もおもしろそうだったので、やっぱり悩みは続く。
本書は、数式などは少なく、また、中学生レベルの知識でも十分理解できるレベルで、金属材料の最先端が分かる。専門的な内容も原子レベルの理論から説明してくれるので、理解に苦しむことはない。
⑧物理学の基礎(D. ハリディ、J. ウォーカー、R. レスニック/全三巻)
高校物理のまとめはこれで決まり!!いやまじで。大学初年時向けらしいが、アメリカ産(ここ重要)だから、レイアウトも分かりやすい、図も見やすい。それに、ところどころコラムがあって、おもしろい。教科書に載ってないけど使える知識も載っている。数学IIIの微積ができるのならむしろこっちの方が分かりやすいかも。交流の計算とか。
まったく、どうして外国の大学向けテキストはこうも見やすいのだろうか。
⑨基礎から分かる電気化学(泉生一郎)
化学の電池・電気分解の範囲はこれで決まり。なんと言っても図が分かりやすい。それに、高校の範囲からは外れるけど、湿式太陽電池や光触媒など電気と化学が絡む内容を専門的に扱っていて、ムズカシイ理論や数式も丁寧な解説付きだったので非常に読みやすい。
⑩ベクトルの集中講義(東京出版)
センター模試でベクトル乙&模試でベクトル0(ベクトル0点だけに0ベクトルww)だったのを受け、読んでみた。勉強としてではなく、普通に楽しみながら読めた。読んだ後、センター問題を解いてみると、、、一ミスにまで改善。ホントに「集中講義」であった。
表紙に「教科書とのギャップを埋めたい人」「トピックスごとに整理し理解を深めたい人」「ベクトルを使える道具にしたい人」向けと書いてあったが、その全て、嘘ではなかった。ベクトルの基本・内積・空間・応用とトピックスがあり、トピックス一つだけでも十分道具になる。また、教科書レベルの中途半端な説明ではなく、基礎から応用までくまなくあり、説明と例題が交互にあり、分かりやすい構成ではあった。が、練習問題が少ない(っていうか無い)のが少し残念。そこら辺は青チャートでカバー。ベクトルに困っているなら本書を強く勧める。
⑥Q&A放射線物理(大塚徳勝、西谷源展)
物理の先生の一言「この時代に、理系なら放射能と放射線の違いくらい知っとけ」と言われて読んでみた。普通におもしろい。まず、専門家向けではなく、入門向けなので、ムズカシイ理論や数式なしで、まあ、専門書なのでそういうたぐいの理論は出てくるのですが、説明がいちいち分かりやすい。いや、たとえ話になかなかセンスある。放射能と放射線の違いについて蛍とその光で説明したり、、、etc。この状況だからこそ読みたい一冊。
いやー、それにしても、この世の中は不条理ですね。病院の「放射線科」を全て「放射能科」にしたらいいのにww
にしても、福島第一原発で作業に当たっている方には敬意を表します。いや、技術者として尊敬できます。「自分が今まで整備してきたから」と応援に来るOBの方たちには特に敬意を表します。技術者の鏡だと思うのですが、みなさんはどう思いますか。
「原発はダメだ」って言う以前に「東電はダメだ」って言う人がなぜいないんでしょうね。そもそも、放射能と放射線の違いをわかてるんですかねえ。原発全廃したらどうするんですか?ってことで考えてみた↓
水力ー建設費クソ高い&一部の人が猛反対する
火力ー燃料費高い&環境団体と世界がうるさい
原子力ーこのザマ
風力ー安定性悪すぎ&騒音がうるさい&すぐ壊れる(らしい)
太陽光ー安定性悪すぎ&セルがクソ高い
地熱ーそもそも使える土地が少ない&維持費がクソ高い
海流ー思うんだけどさ~、漁業関係者猛反対するの見え見えじゃん
じゃあどうすれば良いんだよ!!
それを考えるのが理系の仕事。
ちなみに、前にnatureで読んだのですが、「過度な自然エネルギー利用は環境に計り知れない影響を及ばすかも」と書いてました。たしかに、かりに、アメリカーイギリス間に海流発電所を敷き詰めて、北大西洋海流で発電したら、ヨーロッパは極寒の地になるかもしれませんね(暖流の北大西洋海流によってヨーロッパは緯度の割に温暖。それをふさげば、、、)。